三分の百首かるた
当会でメインの練習方法として行っている「三分の百首かるた競技」とは、文字通り「百人一首」の百首を三分割して行う形式の競技かるたです。基本的なルールは全日本かるた協会の競技規定と同じですが、1競技につき使われる札は下記の通りA・B・Cの3種類に分かれています。
1回の対戦につき、これら33枚ないし34枚の中からお互いに10枚ずつ、合計20枚を使って競技を行います。競技の前に暗記時間が取られますが、百首での競技の場合は15分としているところ、三分の百首では5分としています。
三分の百首は「かるた競技の本質を維持しながら、初心者にも入りやすく、中級者が経験を深めやすく、上級者が技を磨きやすいことを念頭に置く」という理念のもと、盛岡かるた協会の佐々木信男先生が考案した競技方法です。
三分の百首は、1試合にかかる時間がおよそ30分程度ですので、特に始めたばかりの初心者、小さなお子様でも競技かるたに入りやすい形となっております。また、当会では、会員の個々のレベルが異なっていても対等に練習することができるように「ハンデ制」を設けておりますので「自分はまだあんまり早く取れないから・・・」「レベルが合わないから練習にならない」という不安をお持ちの方も、全く心配はいりません。
競技かるたは、上の句「五七五」下の句「七七」の短歌の特性を使い「上の句を聞いて下の句の札を取る」競技なので「百首覚えてからでないと競技の世界に入れない?」と敷居が高いものに感じられるかもしれませんが、そんなことはありません。
当会では「まだ一首も覚えていない」という方には、下図のような「決まり字かるた」という、上の句の頭の文字・・・ここまで聞いたらこの札が取れますよ、という「決まり字」がうっすら書かれている札を使って対戦をして頂いております。
一定のレベルに達したら標準の取札に移行するというシステムとなっておりますので、初めての方でも気軽に競技に触れることができます。